ベイタウンペットクリニックBlog 実践 麻酔・疼痛管理セミナー
先日私はMeiji Seika ファルマ主催の
『実践 麻酔・疼痛管理セミナー』
に参加してきました。
講師は海外の獣医大学で勉強をされ、現在は
動物メディカルセンターでご活躍されている
北尾貴史 先生でした。
内容としては
麻酔の基本的なこと、
麻酔薬ごとの利点、欠点、
病気ごとの麻酔薬の選択と使用方法について
など、まさに実践に役立つ麻酔の知識・テクニックが満載でとても勉強になりました。
唐突ですが
麻酔ってどのようなイメージがあるでしょうか?
飼い主様の立場から考えると麻酔とは手術など何か特別なことがないとなかなか接する機会がないので、あまりイメージが浮かばないかもしれません。
しかし私たち獣医師にとって麻酔とは 、ほぼ毎日のように接する機会のあるものなんです。
そして動物達の命に直結する大事なものになります。
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なぜなら麻酔は呼吸、血圧、意識レベルなどの重要な状態を薬によって調節していくものだからです。
そして麻酔はすべての動物で同じという訳ではなくすべての動物で違います。
動物達の状態によって薬剤の選択や量の変更などその動物によっての微調整が必要です。
そのため私たち獣医師は常に細心の注意を払いながら麻酔処置を行っております。
今回のセミナーではそんな麻酔に関する全般的なことを系統立てて教えてくださったので自分の知識の再認識もでき、とても良かったと思いました。
・・・と、
私にとっては充実した内容だったのですが、飼い主である皆様にはちょっとマニアックな内� �であまり各論のお話をしてもつまらないと思いますので、今回はセミナーの中でも説明されていた麻酔の基本中の基本である
「麻酔の目的」
について少しお話ししたいと思います。
麻酔を行う目的は大きく
1. 意識消失
2. 不動化
3. 鎮痛
イギリス1956年"体重減少"と研究
の三つがあります。
それぞれの目的を説明しますと
1. 意識消失
動物達の精神的な不安を取り除くため
2. 不動化
動物達に安全な手技を行うため
3. 鎮痛
動物達の身体的な疼痛を管理するため
となります。
また麻酔には処置の進行により、麻酔前投与、導入麻酔、維持麻酔、術後鎮痛、という段階があります。
それぞれの段階の目的を簡単に説明すると、
①麻酔前投与
動物の鎮静
導入麻酔薬や維持麻酔薬の軽減
維持麻酔中の動物の安定化
スムーズな覚醒
先制疼痛(痛くなる前に痛みづらくする。)< /p>
②導入麻酔
スムーズで急速な意識消失
③維持麻酔
意識消失、鎮静、不動化
④術後鎮痛
スムーズな意識回復
治癒の促進
tinnitus.au
はじめにお伝えした3つの目的を行うために獣医師は上記の段階に合わせたその動物に最適な麻酔薬を選択していきます。
そんなことを考えながら獣医師たちは毎日のように麻酔の処置を行っています。
「麻酔をかけて死んだしまったワンちゃんの話を聞いたことあるんですけど・・・」
「年だからもう麻酔はかけられないですよね?」
そのような飼い主様の心配の声をよくお聞きします。
「麻酔は100%安全です」とはもちろん決して言えません。
しかし麻酔薬は以前と比べるとだいぶ進歩しています。
術前にしっかり動物達の状態を把握することができればさらに安全に麻酔を行うことが可能になってきます。
もし麻 酔に不安を感じる飼い主様がいましたら主治医の先生に素直に聞いてみるのが一番だと思います。
獣医師自身がもしもその動物に対して
麻酔をかける不確定要素を感じているとすれば、安易に麻酔をかけることはまずないと思いますので。
以上、院長でした。
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