強迫性障害(強迫神経症)、視線恐怖(社会不安障害…SAD)のご相談
「おまめ」様へ回答いたします。
戦後の学校教育の悪い面はたくさんございます。
そのひとつは、小学校の頃から多くの先生がたが、
「クラスメイトは仲間です。みんなと仲良くしなさい」
と言うことです。
人間はそんなことはできません。
子どもの社会でも大人の社会でも、
例えば40人の集団があったら、
必ず、2〜5人ぐらいのグループが10個前後発生します。
そのグループ同士は対立したり、
対立を避けるために、
グループの外の人の干渉を嫌うようになったりします。
また、学校の先生は、学校内や学校行事内での事故を嫌います。
したがって、生徒や児童にこういいます。
「 同じ学校の生徒(児童)が危ないことをしているのを見かけたら、
仲間なのだから、その危ないことをしている生徒(児童)のために、
きちんと注意しなさい」
しかし、そんな忠告をまともに聞いて、注意などすれば、
「対立を避けるために、グループの外の人の干渉を嫌うようになる」
という法則に反しますので、当然トラブルが発生いたします。
仲間などではないのです。仲良くなどできないのです。
(たまに、例外的に、クラス全員が仲間で、
仲良くできることもあるかもしれませんが)
しかし、学校は、
そのようなトラブルにほとんど手を差し延べてはくれません。
"痛み·マッチャ"
恐らく、まじめで正義感の強い「おまめ」様は、
小学校6年生のときに、
そういった学校の先生がたの間違った教えを真に受けてしまわれて、
危ないことをしている男子を注意なさってしまったわけです。
転校生でいらっしゃらなければ、周りのご友人が、
「あのグループに関わるのはやめたほうがいい」
と忠告してくださったかもしれませんし、
経験上、関わってはいけない男子をご存じだったかもしれません。
残念なことに、転校生だった「おまめ」様は、
関わってはいけない男子をご存じなかったのです。
このように、冷静に考えてみますと、
「おまめ」� �の小学校6年生のときのトラブルは、
学校の先生がたの間違った教育や偶然によって引き起こされた、
やむをえないことだったことが分かってきます。
そして、一度、ターゲットになってしまうと、
小さな嫌がらせがどんどん積み重なっていきます。
小さな嫌がらせを積み上げるという、とても陰湿ないじめが
長い時間継続し、進行するのも日本の学校の特徴です。
もとを正せば、学校の先生がたの間違った教育や、
(転校生という)偶然が、そのようなことを引き起こしているのに。
また、えてして、学校の先生がたは、
トラブルに巻き込まれたくないので、
そのような事例があっても、見て見ぬふりをし、
なるべく、そのようなことが外部に漏れないように隠ぺい工作をしま� ��。
医師の種類は何ですか
以上のようなことから、
「おまめ」様の現在の状況に似たようなことで悩んでいるかたが、
大勢いらっしゃることをご理解ください。
また、「おまめ」様の現在の状況の原因は、
学校の先生がたの間違った教育や、
(転校生という)偶然が引き起こしたものです。
「おまめ」様の責任でないことをご理解ください。
「おまめ」様は、ご自分をお責めにならないでもよろしいのです。
そのような状況を客観的にご理解いただければ、
そして、そのようなことを理解している人も大勢いることを
ご理解していただければ、
少し、お気持ちを落ち着かせることがで きると思います。
この「少し、お気持ちを落ち着かせること」、
これこそ、この「視線恐怖」の治療方針の大きな柱なのです。
この「少し気持ちを落ち着かせること」のためには、
方法論はたくさんあります。
前回の投稿でお話しましたように、
「メガネ(サングラス)を上手に利用すること」も、
対症療法的には、「少し気持ちを落ち着かせること」になります。
「なるべくいつも目をつむっているか、薄目をあけているようにする。」
という方法を実行している人もいます。
視力が一定以上悪ければ、相手の視線を感じないので、
「視線恐怖」にならないと� ��うデータもございます。
うつ病の引用プロザック国家
「視線恐怖」のかたがどのようなことを克服法として実践しているか、
ネットのいろいろな掲示板をお調べになって、確認なさるのも良い方法です。
「視線恐怖、私の克服法」というようなキーワードを、
グーグルやヤフーの検索ボックスに入れてみて、
ご自分でご自分にあった克服法をお探しになってもよろしいでしょう。
前にもお話しいたしましたように、
ガムやウォークマンを利用する方法もございます。
そのほかに、自律訓練法をご自分なりに実践する方法もございます。
電車の中ではいつも目をつむり、自律訓練法を実践なさっていれば、
少なくとも、電車の中では、「視線恐怖」になることは少ないでしょう。
自律訓練法の概略については、
「はぎやま(萩山)心理相談室 トップページ」をご覧いただければ幸いです。
「視線恐怖」は、その内容を理解すれば、
それほど恐れなくてもよくなります。
そして、これはとてもよくある事例です。
有名人や作家や芸能人など多くの人がこの症状に悩んでいます。
前にもお話しいたしましたように、
この症状に悩んでいるかたは、社会的に成功する可能性がございます。
そして、多くの人がこの症状と上手につきあっています。
森田療法をはじめ、その克服法もたくさんございます。
そして、どの心理療法にも通じる大事な点は、
「半分ぐらいの治癒で満足する。」
「完璧主義にならない。」
というようなイメージを大切にするということです。
そのようなイメージにより、70〜80%というか、
だいたい治っていくのです。
いろいろな心理療法の概略については、
「はぎやま(萩山)心理相談室 トップページ」(前出)をご覧ください。
「おまめ」様の心が落ち着き、穏やかになるように願っております。
それでは失礼いたします。
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